パパ活をしていて「美人局(つつもたせ)」の被害に遭うことなんて、そうないだろうと思う人は多いですが、気を抜いていると怖い目に遭うことも十分に考えられます。
今回は、「美人局(つつもたせ)」について、どのような被害があるのか、どんなパターンでパパたちを狙っているのか、その特徴や対策について解説していきます。
美人局(つつもたせ)とはどのようなものか
まず、「美人局(つつもたせ)」とは、主に出会い系サイトなどで出会った男女間で起こるトラブルで、出会った女性とは別の男性が現れて、「俺のオンナに手を出した」などと言い出し、関係をもったことに対して金銭を脅し取る手口です。
美人局(つつもたせ)とは~男女が共謀して行う恐喝または詐欺行為の一種である。筒持たせとも。妻が「かも」になる男性を誘って姦通し、行為の最中または終わった途端に夫が現れて、妻と関係したことに因縁をつけ、金銭を脅し取ることを指す。夫婦関係にない男女が(夫婦であると偽装して)同等の行為を行った場合も類推してこの名で呼ばれることがある。
「美人局(つつもたせ)」にはいくつかのパターンがありますが、不倫は民法上の不法行為であり、18歳未満の児童との援助交際は刑罰の対象となる行為です。ただ、恐喝という行為は立派な犯罪です。
後ろめたい行為をすること自体が問題ではありますが、事実関係がはっきりしない恐喝にただおびえるのではなく、万が一の時もできるだけ冷静に対処できるように、また、18歳未満との肉体関係は絶対に持たないようにすることが大切です。
美人局(つつもたせ)のパターン
不倫関係になったことを理由に脅される
この場合、「カモ」になった男性は、相手の女性とその夫が本当にそのような夫婦関係であるかはわからない状態ですが、仮に不倫だった場合、訴えを起こされては困るため、脅迫されるままに金銭を支払ってしまうという状況です。
一番多いパターンはこれですが、実際に夫婦関係にある男女による恐喝なのか、夫婦を装っているだけなのかも不明です。ただ、それを確認するすべもなく金銭を支払うような状況に追い込まれてしまいます。
待ち合わせやデートの場に複数の男性が現れる
どうして、女性と待ち合わせをしているのに、別の男性が、しかも複数人現れるのか…は、「カモ」の男性にとっては意味不明ですが、実際に待ち合わせやデートの場に怖いお兄さんたちが待っていて、一方的に「殴られたくなかったら」「お前が手を出せる女性じゃない」などと、とにかく因縁をつけられて金銭を要求されます。
相手の女性が18歳未満だという理由で脅される
また、お相手の女性が若い場合、関係を持つまでは18歳以上だと聞いていても、これも第三者が現れて、その女性は本当は18歳未満であると告げられ、通報しない代わりに金銭を要求されるというパターンです。
知らなかったという話は通用せず、女性が年齢を偽っていたという言い分も通りません。あくまでも18歳未満と関係を持とうとしていた方が悪いという方向で話が進みます。
いずれにしても、自分にも非があるという点で、そう簡単には逃れられません。二人きりの空間に突然誰かが現れたときはもはや逃げ場はないですが、待ち合わせで違和感を感じたときは即座に逃げる方がいいですね。
美人局(つつもたせ)に会ってしまう場所、きっかけ
次に、どのようなきっかけで「美人局(つつもたせ)」にあってしまうかですが、これはもう圧倒的に「出会い系サイト」「マッチングアプリ」などです。
・出会い系サイト・マッチングアプリ、SNSなどでの出会い
・街中や居酒屋で声かけされ、ついていった場合
・相席屋、出会いカフェなどの出会いの場
美人局(つつもたせ)を狙っている連中は、街中でもカモを探していますが、見知らぬ人との出会いに抵抗が少なくなってきているSNSや出会い系サイトでは、ターゲット探しが簡単になり、ネット上で知り合って待ち合わせをした相手が美人局(つつもたせ)だったというケースが非常に増えています。
また、年齢確認書類の提出なしに登録や利用ができる、コミュニケーションアプリや掲示板での出会いは、相手の年齢が不明なため、18歳未満の児童とのトラブルが起こりやすいと言えます。
その点、身分証の確認が徹底しているパパ活サイトやアプリを利用していれば、美人局(つつもたせ)詐欺には遭いにくいはずですが、美人局(つつもたせ)の中には、他人の身分証を利用して登録をするなどして、カモを探す人たちも存在します。
ただ、やはり24時間の監視体制で運営しているパパ活サイトやアプリを利用している限りは、身分を偽っている女性との接触のリスクはかなり減ります。
利用料金が安いことや、身分証の提示がなく登録が簡単という理由でサイトやアプリを選ぶのは非常に危険です。
美人局(つつもたせ)の見分け方
パパ活をする男性を狙っている美人局(つつもたせ)を避けるには、まずはしっかりした運営体制をとっているパパ活サイトやアプリの利用が一番ですが、さらに接触してくる方法によって見分けて、出来るだけ回避しましょう。
プロフィールから推測する
プロフィール画像がやたらと美人、セクシー
まずは、見た目で多くの男性を釣ろうとしている為、実際に会える人とは別人の非常に綺麗な女性の画像が登録されている点です。
パパ活サイトやアプリでは画像の過度な加工も監視されてはいますが、特に女性の顔写真については加工も見分けにくくなっています。
また、顔は見えにくくなっていても、露出の激しい服装で、胸・脚・お尻などを強調し、目を引く画像を使っている女性にも注意が必要です。
セクシーな女性に声をかけたという点でも後で弱みを握られるポイントになるので注意が必要です。
過激でセクシーなワードを使っている
画像だけでなく、プロフィール文の内容がやたらと積極的であったり、やり取りのなかでも女性の方から大人の関係にしきりに言及している場合も注意が必要です。
パパ活サイトやアプリだけでなく、いわゆる出会い系でも、一般の女性がはじめから大人の関係をにおわせて接触してくることはほぼありません。即エッチという案件は美人局(つつもたせ)か援デリ業者だと判断すべきです。
プロフィールやメッセージに個人情報
一般の女性が、サイトやアプリで出会いを探す際に、プロフィールにあらかじめ連絡先を記載したり、やり取りをはじめた早い段階から連絡先交換を希望することはありません。
パパ活サイトやアプリ、出会い系では女性会員は無料で利用可能です。自ら連絡先交換を希望するお相手は警戒し、安易に連絡先交換をしないように注意が必要です。
話が早い、すぐに会いたがる
美人局(つつもたせ)や援デリ業者はとにかくすぐに会いたがるので実は結構見分けやすいと言えます。
一般の女性と話をすると、出会い系でもパパ活サイトでも、仲良くなったら…というのが普通です。パパ活の場合は、出会い系よりは会うことに前向きな女性が多いですが、あまりにも無防備にすぐに待ち合わせの日時を決めたがるようであれば疑った方がいいですね。
場所の指定をしてくる女性には注意
美人局(つつもたせ)の場合は、女性単体で動くわけではないため、女性側から場所を細かく指定されることが多いのが特徴です。後から現れる男性を待たせておかなくてはいけないので、普通にパパとデート、その後流れで移動というのに対応ができないためですね。
美人局(つつもたせ)の被害に遭わないための対策、注意点
まずはお相手をしっかりと見抜くことが大切ですが、特に注意しておくべき対処ポイントを挙げておきます。実際のデートの際にもあらかじめ備えておくことが大切です。
既婚者・18歳未満の児童に注意
まず、18歳未満の児童と関係を持とうとするのはご法度です。これに関しては犯罪になりますので、変な考えを持たないことが一番です。
また、既婚女性が男性を誘って関係をもち、夫と名乗る男性が出てきて恐喝、というのが美人局(つつもたせ)の一般的な手法であることから、まずは既婚者とわかっている女性と関係をもつのも避けるべきです。
夫と名乗る男性が本当に配偶者であるか、女性が独身と言っていることが本当かどうかもわからないですが、わかっているならあらかじめ避けたほうがいいですし、手を出した男性側が不利になることは間違いありません。
貴重品、身分証などはなるべく持たない
パパ活でデートする際は、身分証や多額の現金などはなるべく持たないように心がけましょう。ホテルでシャワーを浴びている際に持ち逃げされることもあるからです。
また、身分証を盗まれたり、こっそり確認されてしまうと、社会的に不利になるような話をもちかけて脅される可能性もあります。簡単に個人情報を盗まれてしまうようなことがないように厳重に注意しましょう。
免許証や社員証、保険証を見られることの無いように、クレジットカードの利用の際も名義やカード情報を見られたり控えられたりしないように注意しておいた方がいいですね。自家用車の利用も注意です。仮に現物や情報を盗まれた場合は、悪用される二次被害の可能性が高いので要注意です。
人目の少ない時間帯、場所を避ける
待ち合わせやデートの際に、人目を気にしてあまり人通りのない場所や時間帯を選ぶのは危険です。パパ活は女性に安心感を持たせるためにあまり深夜帯の時間で会うことはありませんが、相手が希望するからと人気のない場所や時間に合わせるのは危険です。
人目につかない場所で怖い男性が出てきても助けを呼ぶことができません。仮に脅迫されているところを誰かが見ていれば、自分が連絡できなくても警察に通報してくれる人がいるかもしれませんよ。
パパ活での美人局(つつもたせ)対策まとめ
今回は、油断すると誰でも被害にあう可能性がある「美人局(つつもたせ)」についての対策について書いてみました。
普段から油断せず、知らない相手を過度に信用しないように注意し、デートの場所や時間、手荷物などにも気を配っておくことをお勧めします。
また、仮に美人局(つつもたせ)の被害に遭ってしまったとわかった際は、相手を無駄に刺激せず穏便にやり過ごし、すぐに警察へ通報、相談しましょう。
その際、やはりお相手が既婚者だった場合や、18歳未満だったとしたら言い訳はできません。まずはお相手探しの段階から油断せず、危険な相手を選ばないように注意しておくことが大切ですね。