パパ活って、対価を支払って女性と会うことでしょ?でもそれって売春や援助交際と何が違うの?っていうのは、初心者がまず疑問に思う点ですよね。
今回は、パパ活で犯罪者にならないための理解と、売春・援助交際との違いについて解説していきましょう。
パパ活は犯罪ではないが法に触れるパターンもある
結論からいいますと、パパ活は犯罪でも違法でもありません。ただ、勘違いしたり、やり方を間違えると犯罪になってしまうこともあるということです。
パパ活の定義
そもそもパパ活とは「男性が女性と食事やデートを楽しむ為にその対価として金銭的なお礼をする」ことです。
つまりパパ活は本来、肉体関係はないものとされています。ただ、実際は二人の関係性は様々で、肉体関係も含んでいることも多々あります。
なぜパパ活が違法ではないのか
肉体関係を含み、かつ金銭のやり取りがされているとすれば、それは違法ではないのか?気になるのはそこのところですよね。では、パパ活と売春・援助交際の違いとは何かを解説していきます。
まず、上にも書いたように、そもそも「パパ活」は、肉体関係がないのが前提なので違法ではありません。次に肉体関係があったとしても、不特定多数と性交を行っていなければそれは犯罪にはならないのです。
売春防止法2条
「第二条 この法律で「売春」とは、対償を受け、又は受ける約束で、不特定の相手方と性交することをいう。
(売春の禁止)」
売春との違いについては、「売春」は対償を受けて「不特定の相手方と性交」することであるため、パパ活サイトやアプリでお相手を見つけて、特定の相手とだけ関係を持っている場合は、不特定多数の人と性交しているわけではなく、売春にはあたりません。
あと、ポイントとしては、法律上、売春はしてはならない行為とされていますが、それ自体に罰則がないんです。
ただ、「売春を助長するような行為」に関しては処罰される可能性があります。となれば、パパ活サイトやアプリ側が処罰対象になるのでしょうか。
実はそれも違います。パパ活サイトやアプリは、あくまでも「パートナー探しのサポート」というサービスを提供しているにすぎないので、金銭の絡んだ肉体関係を斡旋してはいないので、もちろん処罰対象のサービスではありません。
つまり、みなさんがパパ活サイトやアプリを利用して、特定のパートナーを探すこと自体は違法ではないということになります。
違法でないはずのパパ活が犯罪になりうる例
ここまでで、パパ活が違法でないことはわかりましたが、実はパパ活が犯罪として処罰される可能性もあることも知っておきましょう。
相手が既婚者の場合
相手が既婚者であり、性行為があった場合はパパ活も民事上は違法となる場合があります。これは刑事上の犯罪ではありませんが、既婚者が配偶者以外の人と性交した場合は、不貞行為とみなされ民法に触れます。
これに関してはパパ活に限ったことではないですが、仮にお互いのパートナーに行為がバレた場合、相手の夫や妻から慰謝料を請求される可能性はあります。
相手が未成年者の場合
パパ活で会った相手が20歳未満の場合、仮に肉体関係をもっていなくても「略取、誘拐及び人身売買の罪」となり、処罰対象となる可能性が有ります。
これは、仮に双方が同意した上であっても、大人が未成年者に対してお金をチラつかせ、言葉巧みに誘惑したとみなされる場合があるので、安易に未成年者と接触することは避けるべきですね。
相手が18歳未満の場合(絶対NG)
これはもう誰しもわかっていることだと思いますが、18歳未満の児童と肉体関係を持つことは犯罪です。もちろん純粋に恋愛した場合はこの限りではないですが、パパ活においては絶対にNGです。
18歳未満の児童は、「児童福祉法」という法律で守られているため、パパ活で18歳未満の児童と肉体関係を持つと児童福祉法違反で10年以下の懲役、若しくは300万円以下の罰金、または懲役と罰金を同時に科すとされています。
相手が年齢を偽って大人に接触してくる可能性もありますが、その点、パパ活サイトやアプリでは身分証の提示を求めて厳密に年齢のチェックが行われているため安心です。
Twitterや無料サイトの掲示板は、簡単に利用できるのはいいですが、誰でも別人に成りすますことができてしまうので、18歳未満の児童がいることもありますし、それを利用した美人局業者もいるかもしれません。脅されてお金を取られることもあるので安易な利用は避けるべきです。
やはり一番気にすべき点は相手の年齢で、18歳以上であることは必ず確認するべきポイントです。
「児童福祉法」だけでなく、「児童買春・児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」、各都道府県の「青少年健全育成条例」でも処罰の対象となることを頭にいれておきましょう。
パパ活と援助交際・売春との違いまとめ
ここまで書いてきたことの振り返りになりますが、パパ活と援助交際や売春との違いを確認しておきましょう。
パパ活=表向きは食事や買い物など肉体関係を伴わないことが前提にある。もしくは特定の人とのみ肉体関係をもつ。
売春・援助交際=有償で不特定多数の人と肉体関係を持つことが前提にある。
このようにはっきりと異なっています。つまりパパ活は犯罪ではありません。ただ、パパ活をするにあたって、「〇〇円で大人の関係」という内容を前面に出すことはやはり危険です。場合によっては売春目的と判断されてしまう可能性はあります。
あくまでもお互いが特定の相手と合意して関係をもつというスタンスを守れば、お相手が18歳以上であれば違法性はありません。しっかりとした認識のもとパパ活を楽しみたいですね。